春夏秋冬叢書 発行物「神秘主義的 鳳来寺山」


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[神秘主義的 鳳来寺山]

開山千三百年。
神秘に包まれた聖なる山がある。
鳳来寺山の伝説と自然を余すことなく紹介


全256ページ。内カラー115ページ。
豪華版!

在庫無し●

監修・林正雄
文・古田菜穂子 + 春夏秋冬叢書編集部
写真・宮田明里、山本宏務、加藤貞亨
装幀/味岡伸太郎
協力・鳳来町

B6判(182×128mm)
本文256頁(内カラー115頁)、ハードカバー
定価 3,000円(税別)
ISBN4-901835-05-X C0321

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目次

原始?鳳来寺山の創造?/鳳来寺山は火山か否か/ 鳳来寺伝説創世記/ 伝説が語り継ぐもの?古代?/神代桐樹?桐生山と呼ばれた時代?/開山利修仙人/行者越え/うぶ田と鹿/勅使公宣卿と利修仙人/光明皇后と鳳来寺/尼の行道/旅の途中の草鹿砥公宣卿三鬼の石櫃/神を身近に唄い踊る?鳳来寺田楽?/ 舞う神、形となり?中世?/浄瑠璃姫伝説/朱椀竜宮/渋谷金王丸/森田氏と若宮八幡/鏡岩下遺跡と鏡堂/ 命の無常、傷ついた神々の山?戦国時代?/切腹仙千代丸/甘糟備後守と薬師如来/椿地蔵/五郎塚/時代の流れに操られ?徳川時代?/家康と峯の薬師と寅童子/新選発心伝?廓三成仏?/眼目秘伝/くつわ淵/行者の又蔵/代官井戸/変遷・鳳来山東照宮/左甚五郎と仁王門 白岩大竜王/芭蕉とぼろ蒲団 歌に詠まれた鳳来寺山/漁夫歌人・糟谷磯丸/一九之紀行/全盛時代?徳川時代の鳳来寺?/最後の冒険?近代?/若山牧水紀行/ 人が神を言葉にする?民話の時代?/鹿の玉/猪狩りの逸話 怪力猟師吉次郎 鳳来寺の山男狸と人の化かし合い/山の不思議、山の神/ツトヘビ 腹切地蔵/
別録 鳳来寺山名所図絵


脚注/目次

霊木?杉? /鬼の味噌蔵酒蔵/鳳来寺田楽の次第/面申のこと・謡詞/千寿ヶ峯/鳳来寺の四季/鳳来寺の冬/鳳来寺の春/鳳来寺の夏/鳳来寺の秋/鷹撃場/秋葉街道/町石・結寄石/茸/仏法僧/鳳来寺山に生息する生物たち/春の生物/森青蛙/夏の生物/秋の生物/冬の生物/




神はいつも山の彼方から訪れる鳳来という名のその山では
立ちのぼる霧雲の間を飛来する鳳凰や瑠璃色に紡がれた数々の物語を庭として
神はいつもリズミカルに息づいていたそして求める人々に実りを与え
災いを取り除きふたたび山の彼方へと帰っていく




往来する神々の山―鳳来寺山―






原始―鳳来寺山の創造―

鳳来寺山は、明神山、御殿山、大鈴山、鹿島山、宇連山、鞍掛山、高土山等
奥三河に分布する鳳来寺山旧火山名残の山々の最南端にあり、
奥三河平野を隔てて三河湾を望む。






鳳来寺伝説創世記





伝説が語り継ぐもの―古代―

鳳来寺山には火山活動の名残で山肌に隆起する巨巌怪石が
あちらこちらにごろごろと座し、
山深く大木が生い茂る鬱蒼とした雄姿は、
人の創造力を果てしなく広げるのにはうってつけの舞台である。
この山の気に一度触れると…






舞う神、形となり―中世―

かつて利修仙人が庵を結んだといわれる千寿ヶ峯。
その中腹の鬱蒼とした笹谷の茂みの中に、浄瑠璃姫の祠がある…






命の無常、傷ついた神々の山―戦国時代―

切腹仙千代丸
鳳来寺山表参道の鳳来寺バス停のすぐ側に、今でも地元の人々から仙千代丸様と呼ばれ、
門谷部落の人たちの手で長く祀られてきた立派な祠がある…






時代の流れに操られ―徳川時代―

源頼朝の始めた武家政治から戦国の世を越えて、天下平定、
新しい武家社会を創り上げた徳川家康。
彼もまた鳳来寺とはいくつもの縁を紡ぎ、様々な物語を残している…






最後の冒険―近代―

 仏法僧仏法僧と鳴く鳥の
 声をまねつゝ飲める酒かも

旅を愛し、自然を愛し、酒と人を愛した国民的歌人・若山牧水は、
明治、大正、昭和をまたぐ43年の短い人生の中で、
なんと8,794首にも及ぶ短歌を詠み、その他にも詩情溢れる紀行文や随筆を残している。






人が神を言葉にする―民話の時代―

開創から、鹿とは因縁の深い鳳来寺だったが、中でも興味深いのが、
鳳来寺が全盛の頃、山内20余坊中のひとつ
岩本院(現在は跡しか残っていない)に伝わる「鹿の玉」の話である。




別禄 鳳来寺山名所図絵